理想のDSPチェーンを構築して再利用する

きちんとしたDSP作業スペースを。新しいドロワーをご紹介します。再生中バーのすぐ下に収まる新しいタブ付きパネルで、4つのパネルにまたがる別系統の設定迷路ではなく、リスニングの流れの一部として自然に扱えるようになりました。

ついに実現した、視覚的なチェーン編集

新しい DSP Graph Drawer により、DSP Chain、AsymEQ、AutoEQ の各タブを使いながら、チェーンの構築と再構成を一か所で行えるようになりました。

DSP Chain は、実際にグラフのように扱えるワークスペースとして編集できるようになりました。モジュールの追加、削除、無効化、再有効化、そしてチェーン全体の並べ替えまで、隠れたダイアログを掘り下げることなく操作できます。サードパーティ製の AU コンポーネントも対象で、本格的なオーディオファイル向け環境としてまさに欲しかった仕様です。

重要な点として、変更は即座には反映されません。構成の編集内容が実際に音へ反映されるのは Apply を押したときだけです。もし気が変わった場合は、Revert で変更をきれいに破棄できます。複数の編集を段階的に進めたうえで、納得のいくタイミングでチェーン更新を確定できるため、UI 全体が以前よりもずっと壊れにくく、繊細すぎない印象になりました。

ハードウェアに紐づくプリセット

Drawer では、必要な場所にそのままプリセット管理も追加されています。プリセットの選択、Save、Import、Export に加えて、いずれかのパラメータを触れた瞬間に Dirty State インジケータが表示されるため、うっかり変更を失う心配がありません。現在のチェーンが保存済みの状態からどれだけ変化したかを、常に把握できます。

特に楽しみにしていたのが hardware binding です。DSP Chain のプリセットを特定のデバイスに紐づけられるようになり、そのハードウェアが選択されたり接続されたりしたタイミングで自動的に読み込まれます。Bluetooth のように再生デバイスが内部で切り替わるケースでも、手作業で整理し直すことなく、適切なチューニングがそのまま戻ってきます。

AutoEQ と AU 設定もそのまま保持

これらのプリセットは、表示上のチェーン構成や Zenteek の DSP パラメータだけを記憶するわけではありません。AutoEQ の補正内容や外部 AU の設定も保存・再呼び出しされます。つまり、特定の DAC とヘッドホンの組み合わせに対して再現性のあるチューニングプロファイルを作成し、保存し、同じ構成を使っている方と共有できるということです。

このアップデートによって、DSP は後回しの付加機能ではなく、ライブラリ再生の一部としてしっかり機能するようになりました。ヘッドホン用チェーンを調整したいとき、プラグインの順序を比較したいとき、あるいはリスニング環境ごとにデバイス別プリセットを残しておきたいときも、以前よりずっと少ない手間で、より確かな自信を持って扱えます。

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